父の闘病2
父は余りにも不快なので耳鼻科に行ったら、即大学病院を紹介されて、そのまま入院になりました。
そこから2年近く、抗がん剤治療との戦いでした。
鼻の奥、脳みその上に出来た癌だったので、取り除くことが不可能だったのです。
当時の抗がん剤は、まだまだ開発段階であり、薬が効けばラッキーってな感じだったそうです。
父は藁をもすがる思いで、抗がん剤新薬の被験者になりました。
1年もたたずに、身長180センチ、体重100キロの巨漢は、みるみるやつれていき、
最期は40キロ前後だったとか・・・・・。
幼い子供と妻を残したまま死ねない。
母はリッツ兄とリッツを実家に預け、父の看病につきっきりだったそうです。
リッツが生まれたときには、父は既に病院生活だったのですね・・・・。
母「最期はね、余りよく覚えてないねん。
お父さんは痩せこけて、目ばっかりがギョロギョロしてね・・・・。
私にナースコールを持たせて、自分の心臓が止まったら、すぐに蘇生させるよう私に言うのよ。
もうね、辛くて辛くて・・・・・。」
糖尿病を併発していたため、そこかしこの骨が折れ、
心肺蘇生をするたびに、肋骨にひびが入ったそうです。
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