リッツの過去 その10
リッツ「サ活場でその事が急に降って来てね。」
安西氏「リッツ母は悪い人じゃないけど、何と言うか変わった人やもんな。
懐に入った人には物凄く愛情深いけど、それ以外にはとてつもなく冷酷になれる。
鬼子母神みたいな人やなって思った事がある。」
リッツ「その表現ピッタリだよ。
私が歪まずにいれたのは、ジーさんとクマのおかげだよ。
そして、私が生きれたのは、クマのおかげやったんやなぁって思ってね。
懺悔なんて、私が自分の罪滅ぼしをするための言い訳だなって思ったの。
勿論、母にも義父にも感謝してるよ。
二人が養ってくれなかったら、私はモノを食べたり学校に行けなかったんだから。
だけど、幼い私の心を守ってくれたのが、ジーさんとクマやったんやなって、
今日やっと理解できたんだよ。」
安西氏「最後に挨拶してくれたんやろ?
リッツの事が嫌やったら、『いままでありがとうね』なんて言わないよ。」
リッツ「うん・・・・。
でも、もっと大切にしたかった!
大切にする前に死んでしまった!
それが本当に辛くて。
分かってたのに。
クマには私しかいなかったのに!
死んでから後悔ばっかりしてしまった。」
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